他の通貨とは一線を画すスイスフランの特徴

永世中立国であることに特徴を持つ、スイス連邦の通貨はスイスフランです。その特徴として、戦争やテロなどの有事に強いということが挙げられます。他国で戦争が起きたとしても、独立と領土の保全を守る永世中立国という立場を明確にしているスイスフランは、戦争に巻き込まれる危険性が小さいことから、資金の逃避先として注目されています。

以前は「有事のドル買い」という言葉がありましたが、アメリカ本土でテロが起こった01年や、03年のイラク戦争などがあり、今では「有事のスイス買い」とまで言われています。スイスはEUには加盟していませんが、経済的にはEUと密接に結びついているため、スイスフランの値動きはユーロの値動きと連動する傾向があります。

FXでユーロ/スイスフランを取引している人は少ないかもしれませんが、ドル/スイスフラン、また、スイスフラン/円を取引している人は、スイスフランおよびスイス中央銀行の動きを見るのにユーロ/スイスフランに注目しておくといいでしょう。

また、その他の通貨を取引している人でも、為替相場の変動しているときにドル/スイスフランを気にかけていると、その時の変動がイラク情勢などの地理学的問題により資金がシフトしているのか、為替が変動しているのか判断するのによい材料となります。